どこへむかうのか

最近、アクセサリー制作をしていて、違和感がある。なにか置き忘れてきたような、そんな感覚。 飛び続けたことりが地面を歩くことを知っていく、そんな物語がわたしのブランドのコンセプトにはある。それは、わたし自身が経験してきて、…

パウンドケーキと私

-1- 少し大人の香りがした、ラム酒でもつかっているのか。その香りに包まれる時間は心地よく、いつした私はそれが目の前のパウンドケーキから発せられるものと知る。食べたい。どんな味がするのだろう。目の前にあるのに食べられない…

ふたりの間に、確かにそこにあるもの

出会ったのは、大きな建物の白い部屋だった。彼もまた白い服を着ていて、私が部屋に入ると正面に座っていた。 「緊張していませんか?」 初めて彼の声を聞いた。緊張はしていたかもしれないが、そんなことより、今の状態をどうにかして…

告白は1度しかできないのか

「告白」。 年に一度、やってくるバレンタイン。今年も彼にはチョコレートは渡さなかった。渡そうとした年もあった。でも、特殊な関係の私たちは、「もの」のやり取りができない。 バレンタインといえば、女の子がチョコレートと共に「…

ことりのおと、はじめます

こんにちは。こちらはリパドゥロワゾーの作家・御咲木ことりの徒然日記です。アクセサリー制作の様子、ものづくりへの思い、日々の暮らしで考えたことなどをつれづれと綴っていきます。 ことりノート。ことりの音。2つの意味をもってい…